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【独学者のための】篆刻上達のコツ! 人目にさらす勇気を持とう!

篆刻の彫り方全然やってくれないじゃないか

どもども、篆刻家、雨人です
篆刻彫り方講座はそのうちしっかりUPしますので楽しみにしていてくださいね
篆刻歴四半世紀を超えた裏ワザ満載でお届けして行きます(笑)
 
今回のお話は篆刻を彫り始めたら
出し惜しみせずにどんどん発表しましょって話です
 
 
 

彫りあがったら誰かに見せよう

 篆刻 鎌倉 はんこ
 
独学で篆刻をやってるとどうしても独りよがりになって来ます
趣味で楽しむ分にはそれでも全く問題ないのですが
その内、行き詰まったり飽きて来たりします
 
出来上がったら人に見せたくなるのが心理
どんどん自慢しましょう
 
とはいっても、自慢したがりの人はいいんですが(雨人は自慢したがり笑)
シャイな人が多いので、
出来上がってもなかなか人に見せることができません
知り合いや家族には見せることができますが
不特定多数に見せるチャンスが少ないのも事実です
 
でもさらに上達したいのであれば
下手だろうがなんだろうが、どんどん発表するべきなのです
 
 
まだまだ下手だから・・・
 
もちょっと上手くなってから・・・
 
 
そんなことで、尻込みしてしまうんですね
 
 
 
多くの人に見せれば見せるほど上達は早くなります
この場合の人に見せるとは
沢山の篆刻家に批評を乞うということではありません
色んな先生に見せると
それぞれの篆刻家の考えがあるので真逆の意見を言われることがあり
その意見はそれぞれ正しいのですが
初学者にとっては迷いが生じてしまう結果になります
 
 
ここでいう人に見せるとは
公の場に、自分の作品を晒すということです
 
 
色んな人が色んな意見を言ってくれます
褒めてくれることが大半だと思いますが
中には辛辣な意見を言ってくれる人もいます
どこに目利きが隠れているかわかりません
 
批判されると凹みますが
わざわざ批評してくれるということは
どこかしら、自分の作品に引っかかるところがあるということ
心が動いたということです
 
 
 
批判されても褒められても嬉しいことなんです
 
 
 
幸い、今はインターネットの時代
フェイスブック、インスタグラムその他SNSと発表の場には事欠きません
自分の名前で発表するのが恥ずかしければ
ハンドルネームで発表しても問題ありません
 
ということで、第1のコツは人に見せること
 
 
 

誰かのために彫ろう

篆刻 鎌倉 はんこ
 
自分で自分のために彫っていても楽しい作業ですが
試しに誰かのために彫ってみましょう
 
自分の為に彫るのと人のために彫るのでは
心構えが変わって来ます
 
 
 
どんなに「人の目なんて気にしない!」
って人でも
 
心の何処かに、すごいねえ!
 
って言われたい、認められたい心を持っています
ですから、人に彫る時は
自分の為に彫るよりも、真剣になります
 
気に入ってもらえる作品を作りたい!
 
という気持ちがさらなる向上心に磨きをかけてくれます
 
 
それで、喜んでもらえたら
モチベーションはさらに上がります

 
彫った印は使ってみよう

篆刻 鎌倉 はんこ 
意外に多いのが、彫った印をそのままほっぽらかしてしまうこと
せっかく彫ったのですから、色んなところで使ってみましょう
 
手紙の後に、ちょっとしたメモの後に・・・
 
どんな時でもいいんです
 
 
使っていると、
 
もうちょっと小さいのが欲しいな
この字はもっと小さいほうがよかったな
 
と、いろいろ気づきがあります
客観的に見ることができるんですね
 
 
 
 

彫った印を売ってみよう

 
これはハードルが高いですね
 
こんなへったくそな印を売るなんておこがましい・・・
 
ですがね、世の中人は篆刻なんてできないんです
篆刻人口がどれくらいいるかは分かりませんが
100万人はいないでしょう
 
日本の人口を考えると1億人として
ほぼ全ての人が篆刻を彫るなんて考えたこともない人たち
 
 
そんな下手な篆刻を売るなんて・・・
 
 
と批判する人もいるでしょう
でもね、そんな意見は聞かなくていいんです
 
批判する人はお金を払う人じゃありません
ただ批判するだけ
批判はありがたく聞いてくださいね
その中には有益な意見がたくさんありますから
 
授業料を払わずに、批評してもらえるなんて
ありがたい話じゃないですか(笑) 
 
 
 
僕もネットで篆刻を売り始めた時は
いろいろな批判を受けました
 
知らない人からも、篆刻の先輩からも  
 
ですが、僕が篆刻上達した一番の理由は
実戦で沢山の篆刻を彫ったからだと思います
 
100回褒められても
たった1回の批判で、もんんんんのすごく傷つくんです
 
よーく分かります。その気持ち(笑)
 
 
 
でも、100回褒められてるんですよ!
自信持ちましょうって話
 
どんなに美味しいレストランでも
誰かしらは批判します。全然おいしくないって
 
 
どんな腕のいい料理人の味付けだってそうなんです
人には好みがありますから
有益な批判は真摯に受け止め
ただ単に誹謗中傷の場合はスルーしてOK 
 
 
 
 
売る方法はたくさんあります
知り合いから頼まれてもいいですし
ネットで売ってもいい 
 
ミンネ、ベイス、ヤフオク・・・
 
お金をかけずに売る方法は山ほどあります
え?
全然売れないって?
 
売り方は自分で考えてくださいね
自分の魅力はなんなのか
そもそも、その作品を人が欲しいと思うのか
 
市場に出て、より客観的に自分の篆刻が見えて来ます
 
 
 

まとめ

 
初めて公募展に出した時
上野の都美術へ自分の作品を見に行きました 
 
びっくりしたのを覚えています
 
なぜかって、狭い工房で自分の作品を見るのと
広い、天井の高い照明のガンガン当たった明るい会場で見るのとでは
全く見え方が変わったからです
 
いやあ、ひどいもんでした
 
恥ずかしくて、その場で作品を撤収したくなりました(笑)
 
薄暗い工房では気づかなかったことが
見事に白日のもとに晒され、微妙なバランスの崩れが
致命的に気持ち悪さを醸し出していたのです 
 
 
そして、会場に飾られることによって
他の人たちの作品もいつも以上にじっくり見ることになりました
 
いつもは、なーんだ大したことないや
と偉そうに、適当に流し見をしていましたが
自分の作品と同じ空間にあることによって
相対的に他の作品を見ることができたのです
 
 
 
そんな理由があって人目に晒すことは、
自分の篆刻を客観的に見ることのできる大きなチャンスだと思うようになりました
勇気を持って晒し者にしましょう(笑)
きっと新たな発見があるはずですよ!

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