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「独学と挫折」 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #007~


 

 

「独学と挫折」 

 

●ブルガリアが呼んでいる!
 

月曜の夜、ちょっとした雑務と雑務の隙間時間に、目的もなくテレビをつけた。
たまたま、テレ東で「世界!ニッポンに行きたい人応援団」という番組が放映されていた。
 

結構好きな番組なので、休憩を兼ねて30分ほど観たあと、
いざ、次の雑務に取り掛からん、というときに、
「ブルガリア」という国名が出てきたものだから、そのまま観続けてしまった。
 

ブルガリアは行ってみたい国のひとつ。
直近で買った本はブルガリアガイドブックという、なんともタイムリーな演出だった。
 

こんなとき、ついつい「ブルガリアに呼ばれている!」と思い込んでしまうせいで、
私はいつもいろんな国に呼ばれていて、行けば都で好きになり、再訪したくなり…。
 
どこかの国を極めることもなく、あっちへこっちへとフラフラした結果、
…今(いろんな国の雑貨店バイヤー店主)に至る、という訳だ。
 
 
●独学の難しさ。
 

今回の主役アネリアさんは、ニッポンの切り絵が好き過ぎて訪日を熱望するブルガリア人女性だ。
すべて独学というその作品は、とても繊細で、壁に掛けても見劣りしない出来栄えに思えた。
 

「すごいなぁ」
 

好奇心旺盛な私は、興味を持った何かに独学で挑戦し挫折する、という愚行を繰り返してきた。

自分が飽きっぽいことも、人の言うとおりにすることが苦手なことも、承知しているため、
師に習おうという選択肢は端から持たない。
 
顔を立てるべく師もいなければ、出資も殆どしていないので、容易く手放せるのをいいことに。
 
 
●生で見るという学び方。
 

ネットで見たお手本を真似て技術を磨いたアネリアさんは、
オリジナル作品を作ったことがなく、
「つなぎ」という1枚の紙で完結させるテクニックが苦手だという。
 

そんな彼女が、日本滞在の短い間、3名の切り絵アーティストに会い、
生の作品や生の技術(制作の様子)を見るチャンスを得た。
 

そして、最終的にはつなぎをも習得し、オリジナルの大作を完成させるに至るのだ。
 

「無料」で学べる秘策がある、ということを前面に出した動画の中で、
雨人さんは、独学に躓いたとき、実際の制作過程を生で見ることや、
篆刻家の生の声を聞くことが、学びに繋がると、伝えたいのではないだろうか。
 

それは、いろんなことに躓き、中途半端に投げやってきた私の心に、
疑いの余地なく、ストンと落ちてきて、ある意味納得できた気がする。
 

無料で学ぶ、かどうかは別として、
次に何かを学ぶ中で挫折しそうになったときには、生で見るという機会を自分に与え、
このトンデモナイ飽き性を、克服したいと考えている。
 

 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 
 
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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