「まっすぐに押そう!」 ~~タナカヨウコの篆刻探訪記 #027~
「まっすぐに押そう!」
●クイズ!『印距』この漢字の読みを答えてね。
『印距』
さ〜て、なんと読むでしょう??
わかるかな?
わからない人は、この動画を見てね!
●押印、上手下手 タナカヨウコの篆刻探訪記
一番最初に篆助さんで、はんこを作っていただいたときだったと思う。
「はんこ押すにもさ、センスがあるからね」
一字一句に相違はあるかもしれないが、そんな意味合いのことを雨人さんに言われた。
「そうなんですか?
誰が押してもそんなに変わらないんじゃないかなぁ…」
そりゃあ、毎日毎日はんこを押してる雨人さんに比べたら、
私の方が下手に違いないと思うけれど。
印面の広いモノならともかく、1cmに満たない小さなはんこで、
押す人によって大きな差が出るとは考えてもみなかった。
果たして、店で使う紙の平袋にはんこを押すという単純な作業を、
友人や家族に手伝ってもらうとそこには、一見してわかるほどの差があった!!
「それもあじわい、個性です」
ということにして、相当な失敗以外は気にしない主義(笑)。
●印をまっすぐに押す道具
世の中にそんなものがあるんだね、ということに、先ず驚いた。
いわゆるガイドなんだけど、大変ニッチな需要の少ない世界ではないだろうか。
形状にも素材にも、色にも大きさにも種類があり、
篆刻家さんたちは、オリジナルのカッコイイやつを作りたがるらしい。
印をまっすぐに押すためというより、押した印影にムラができたときなど、
重ね押しに使えるのは便利だと、魅力を感じる。
その道具の名前が『印距』という。
ウン十年生きてきて初めて聞いたコトバ、読めなかった漢字。
またひとつ語彙が増えた。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
【記事を書いた人】
ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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