「噂の名バイプレイヤー」 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #052~
「噂の名バイプレイヤー」
●近所のおばちゃんは今日も勝手に応援している。
雨人さん&ロコちゃん父娘の仲良しほのぼの動画を視聴する。
ロコちゃんの篆刻家としての成長については、ぶっちゃけまだちょっとわからない。
ひとつ、確実に言えることは、雨人さんが始終嬉しそうだということだ。
それはとてもいいことだと思う。
印譜とは、絵画で言えば画集のようなもので、動画で見る限りなかなか興味深い。
雨人さんの誘導があるから尚更かもしれないが、そのうち見てみよう。
そして、紙の束好きとしては、印譜をめくる音にそそられたりもする(笑)
何はともあれ、若き篆刻家の卵ちゃんよ、どうぞがんばってくださいな。
●脇役がすごすぎる。
先日のお休みに「コンフィデンスマンJPプリンセス編」を観た。
突然過ぎた三浦春馬さんの死を悼むキモチを携えて、劇場へ出向いた。
ネタバレにならぬよう、ストーリーに関する記述は避けておくが、
とにかくキャストがすごい!脇役が豪華絢爛で贅沢な映画だった。
ビビアン・スーさん、キレイだな。
昔よりたどたどしくなった日本語(わざと?)がいい感じ。
柴田恭兵さんのお顔に刻まれた皺がシブすぎです…。
前田のあっちゃん、これだけなの??チョイ役じゃん。
GACKTさんなんてチョイ役というよりエキストラ並みの出演なのに、
オーラがガンガンダダ漏れている。
デヴィ夫人の役どころかなり好き、キーパーソンだわ。
広末涼子さんも濱田岳くんも、これだけなんて勿体ない。
竹内結子さん、お美しいお顔が隠れているシーンが多くてもったいない!?
北大路欣也さんの圧倒的存在感と言ったらもう!
もちろん、お目当ての三浦春馬さんも、
真っ赤なスーツにキレッキレのダンスがカッコよすぎだった。
こんな恋愛詐欺師にだったら騙されてもいい、っつーか騙されたいくらいだよ、
と思ってしまったことなど、どうでもいいか。
●究極の脇役。
篆刻印の用途は主に、書や画の落款(署名)である。
印そのものが作品として成立することもあるが、殆どの場合、
署名の意味を持ちつつ、主役である書画を引き立てる役割を担っている。
それぞれの書画とそれに合う印とでひとつの作品となる。
雨人さんの言葉をお借りすれば、篆刻印とは云わば「究極の脇役」である。
主役にもなり得る究極の脇役たちが、真の主役に寄り添い引き立てる。
その美しさと、格好良さよ。
それは、映画も然り、書画も然り。
もしかしたら、合せる書や画によって、同じ印でも違う輝きを放つのかもしれない。
たまたま観た映画になぞらえて、篆刻印に奥深さを感じるのであった。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
タナカヨウコの篆刻探訪記
【記事を書いた人】
ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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