【戀(こい)】 ～タナカヨウコの篆刻探訪記 #053～
【戀(こい)】
「糸(いと)しい、糸(いと)しいと、心が言うの」
30秒で印を彫るシリーズ、世界最速男 恋を彫る、
というこの動画タイトルを見て、今日のテーマソングが決まり、
その歌詞が頭の中に渦を巻く。
その歌詞が頭の中に渦を巻く。
●木綿のハンカチーフ
恋人よ
ぼくは旅立つ
東へと向かう列車で
はなやいだ街で
君への贈りもの
探す
探すつもりだ…
「恋」と聞いて真っ先に頭に浮かんだのが、
「恋(人よ)」で始まる太田裕美さんのヒット曲『木綿のハンカチーフ』だった。
就職(たぶん)で都会に暮らすことになった彼と、田舎に残り彼を想う彼女の、
手紙のやりとりのような、遠距離恋愛からの失恋ソングである。
手紙のやりとりのような、遠距離恋愛からの失恋ソングである。
言わずと知れたこの昭和の名曲を、4番まで歌い上げ、
更にリフレインさせたりしながら、ふと疑問に思う。
果たして、自分の恋人に対し「恋人よ」と呼びかけるだろうか？
そこで連想ゲームのように、また別の名曲が頭に浮かぶ。
●恋人よ
恋人よ
そばにいて
こごえる私の
そばにいてよ
そしてひとこと
そしてひとこと
この別れ話が
冗談だよと
笑ってほしい…
まんまタイトル、五輪真弓さんのヒット曲『恋人よ』だ。
この曲はフルコーラスを覚えていないので、サビの部分だけ歌ってみる。
同じ昭和の失恋ソングでも、なんだか、
太田裕美さんの「恋人よ」とは、重みというか厚みというか…が違いすぎる気がした。
頭の中であの印象的なイントロの、重厚なピアノ音が鳴り響く。
頭の中であの印象的なイントロの、重厚なピアノ音が鳴り響く。
あの圧倒的な重さを、御年29歳で醸し出せるとは、
五輪真弓さんがただ者ではないと、容易に伺い知ることができよう。
●29秒！！！！！
自称「世界最速男」篆刻界のウサイン・ボルト、雨人さんは、
30秒ではんこを彫ると謳っている。
私はそれを、テレビの「3分クッキング」のような感じで、
速さを形容する枕詞くらいに思っていたフシがある。
頭の中で『木綿のハンカチーフ』を繰り返し何度も口ずさみながら、
「恋」を彫る雨人さんを観て驚いた。
は、速いっ！！すげーっ！！！
彫り終えた時に、机に置かれたタイマーが示していたのは、なんと、29？！
げっ！？
ホントに30秒じゃん！！！
っーか更に速いマイナス1秒だし。
恐れ入ります、お見逸れしました。
嘘偽りのない速さ、正しく真の世界最速男ではございませんか。
サクッと彫り終えてしまったせいか、動画を引き延ばすため？に、
間持たせのように、恋を書いたり、恋を語ったりしている雨人さん。
恋の旧字体は「戀」。
画数が多すぎるよ…(笑)
でもね、ちゃあんと意味があるんだよ。
「糸(いと)しい、糸(いと)しいと、心が言うの」・・・※注：諸説あり。
画数が多すぎるよ…(笑)
でもね、ちゃあんと意味があるんだよ。
「糸(いと)しい、糸(いと)しいと、心が言うの」・・・※注：諸説あり。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
タナカヨウコの篆刻探訪記
【記事を書いた人】
ライター：タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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