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【たぶん、ネタは尽きない】~タナカヨウコの篆刻探訪記 #054~

  

【たぶん、ネタは尽きない】 
●文字から歌を連想する。 
昨日「恋を彫る」動画を視聴し、「恋」という文字から連想される歌謡曲を挙げ、
こじつけるかのような文章を書き上げた後に、ハッとした。
 
一般的には、星野源さんの楽曲が浮かぶのではないかと気づいたのだ。
 
タイトルがまんま『恋』で、それを主題歌としたドラマはヒットしたし、
タイトルバックで踊られていたダンスが流行ったことは記憶に新しい。
 
いくら私が昭和の歌謡曲好きで、平成のJ-POPに疎く、
かのドラマを観ていなかったとしても、それくらいは知っている。
 
それに昭和にだって、松山千春さんの『恋』があったではないか。
更に、松山千春さんと言えば、『長い夜』の歌詞が「恋」で始まったりもする。
 
なんて、万人にわかりやすいネタを心掛けねばと、反省のつもりで考えていたら、
当分ネタには困らない気がして、ほくそ笑む。
 
雨人さんが文字の印を彫る動画を選び、
彫った文字から連想される歌について書くのはどうだろう。
 
歌謡曲は好きな分野だから、自分が飽きない限りいくらでも書けるに違いない。
これで、私のライターライフも安泰だ?!
 
そんな安直な考えで、自分の好きな曲に漢字一文字を当て、
その文字を雨人さんが彫っていたらいいのに、と思ってしまう始末。
 
…本末転倒なのであった。
 
 

●うれしい!たのしい!大好き!
 
「楽」…この漢字は結構好きかもしれない。
バランスがいいから書きやすいし、意味も良くて好感が持てる。
 
ナマケモノの私は、いの一番に「楽ちん」の「ラク」と読んでしまうのだけれど、
次に「たのしい」が降りてきたので、今日のテーマソングは決まった。
 
やっぱりそうだ
めぐりあえたんだ
うれしい!たのしい!大好き!
 
はい、ドリカムさまでございます。
若かりし頃、武道館ライブで吉田美和さんの生歌を聴いた衝撃を思い出す。
 
歌詞が曖昧な部分は、フフッフーと鼻歌に替えて濁しつつ、動画を視聴する。
 
相も変わらぬ迷いなき印刀さばきは、瞬きも憚られる目にも止まらぬ速さで、
あっという間に、ひょひょいのひょいと「楽」の印は完成していた。
 
タイマーに刻まれた数字は26、流石でございます、脱帽でございます。
 
 
●文具、とりわけ筆記具のことなど。
 
実は、『うれしい!たのしい!大好き!』の歌詞が曖昧て、
鼻歌になってしまったのには、ちょっとした理由がある。
 
あることが気になって、気もそぞろだったのだ。
あること、それは、筆記具のこと。
 
ヤスリで整えた石の印面に、彫った部分がわかりやすいよう墨を入れる。
この時使われているのが、三菱鉛筆さんのプロッキー。
 
彫り終えた後に、その文字の成り立ちなどを説明する。
これは、ぺんてるさんの筆ペンによって文字を書きながら進められる。
 
どちらも私の愛用品で、店にも自宅にも常備している筆記具なのだ。
 
特に、ぺんてる筆ペンに関しては、ほぼ毎日使っていて、
替えのカートリッジだって常備している。
 
まぁ、ただそれだけのことなんだけど、文具好きの筆記具好きとしては、
たいそう気になってしまったのだった。
 
いつか文具や筆記具についても語ることができる、と考えたら、
更にネタは尽きないと、
安堵のため息が漏れた。
 
さて、
じっくり歌詞を噛みしめて、
改めて『うれしい!たのしい!大好き!』を歌おうか。
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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