【空を翔ぶ夢、曇天のDIVE TO GRAY!】 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #056~
【空を翔ぶ夢、曇天のDIVE TO GRAY!】
●ロトルアからタウポへ
もう、20年ちょっと前のことである。
ワーキングホリデーで赴いたニュージーランドで、次にどの町に行こうかと私は迷っていた。
仕事も学校も、滞在都市さえも決めずに、
航空券とビザと海外旅行保険程度の手配しかしていなかった私は、とても自由な身だった。
航空券とビザと海外旅行保険程度の手配しかしていなかった私は、とても自由な身だった。
成田空港からの直行便で降り立ったオークランドから、バスでロトルアという温泉の町へ。
そこで知り合った日本人複数名に、タウポという美しい湖畔の町を勧められた。
私はバスに乗り、そして、タウポに辿り着いた。
●アクティビティに挑戦
タウポに着いてすぐに、私は自分でも全く予期せぬアクティビティに挑戦した。
要は、ロトルアの日本人たちに、このアクティビティを勧められたということ。
要は、ロトルアの日本人たちに、このアクティビティを勧められたということ。
バンジージャンプ発祥の地でもあるニュージーランド、多様なアクティビティは観光の要でもある。
タウポ湖のほとりのほったて小屋のような事務所で、支払いと手続きを済ませる。
確か「事故に遭っても文句は言いません」的な書類にサインをし、保険に加入させられた。
そして、簡単なレクチャーを受け、セスナ機に乗り込んだ。
そう、挑んだアクティビティはスカイダイビング!!…高所恐怖症だと言うのに。
●DIVE TO BLUE
セスナ機のパイロットさんは、サービス精神旺盛でわざとアクロバット飛行
(ではないと思うが私にはそう感じられた)、大旋回なんかするものだから、怖くて怖くてたまらない。
(ではないと思うが私にはそう感じられた)、大旋回なんかするものだから、怖くて怖くてたまらない。
私は何故、ここにいるのだろうか。
私は何故、このような寿命の縮まるアクティビティにチャレンジしようと思ったのだろうか。
・・・未だ解けない、自分史上最大の謎である。
何せ、吊り橋どころか歩道橋だって恐れるほど極度のの高所恐怖症なのだ。
落ち着け、落ち着け私。
幼い頃から空を翔びたいと、雲になりたいと、願っていたではないか。
今、その夢が叶うのだよ。
自分に言い聞かせながら、軽やかに宙を舞い降りる自身の姿をイメージする。
自ずと、L’Arc~en~Cielのヒット曲が頭の中でこだまする。
どこまでも果てなく
夜空をまとい
新しい世界を探そう
実はサビしか知らないので、サビのみのエンドレスリピート(苦笑)
まとうのは夜空ではないけれど、ニュージーランドの大空だ。
行け!私!!えいやぁっ!!!
最大の勇気を振り絞って飛び込んだ曇り空、
hydeくんの艶かしい歌声とはかけ離れた、私のDIVE TO GRAY。
20年経った今でも鮮明に覚えている体験、未だに「空」と聞いて浮かぶのは『DIVE TO BLUE』。
hydeくんの艶かしい歌声とはかけ離れた、私のDIVE TO GRAY。
20年経った今でも鮮明に覚えている体験、未だに「空」と聞いて浮かぶのは『DIVE TO BLUE』。
相変わらずサビしか知らないから、そこだけ延々と繰り返し歌う(苦笑)
このスカイダイビングが私の旅人生、最大の汚点となることについては、
・・・機会あらばまたいつかお話しよう。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
・・・機会あらばまたいつかお話しよう。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
タナカヨウコの篆刻探訪記
【記事を書いた人】
ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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