1月の東慶寺さん 落ち葉、色褪せて 美しさともの悲しさと
フォトグラファー 吹原さんと 東慶寺散歩
こんにちは。
かまくら篆助の番頭、水家和子です。
今朝ものんびり 重役出勤(反省します…)
空は曇っているのに 富士山はとぉってもはっきりと見えて
手を合わせる私を見て 周りの人が 私の視線の先を見てました。
素敵なお写真を提供して下さる吹原さんに
東慶寺の見所、歩き方を教えていただきました。
![雪の東慶寺](https://tensuke.co.jp/jetb/wp-content/uploads/2019/01/e5d02bd5a0414fefc67280778005c8e8-150x150.jpg)
今日は少し冷たいですが雪はまだ降っていないですょ
そんなに大きくはない境内の隅々まで 裏のうらまで
受付で入館料を払い、お寺では珍しいお花の年表が印刷された
リーフレットを受け取ります。
6月の花菖蒲が表紙です。
私、一人なら目の前の参道を進み 本堂を目指しがち…
でも、通はちがいます
そんなには広くない境内の両脇の木々や植え込みに目をやります。
1月の冷たい風にひっそりと花開かせた『蝋梅』
「薄い花びらに光が当たると透明に見えてきれいなんだよ」
と吹原さんの視線から見る蝋梅を頭の中でリンクして
ファインダーから見た感覚を楽しみ…
蝋梅は淡いレモンイエローの花びら
真ん中に濃い赤紫色を包んで 小さな蘭のよう
梅の香りと言うよりは 少しハーブのような香り
写真では分からない香りを楽しみました。
急ぎ足で咲いてくれた 白い花びらの水仙
中心が白く 白と緑のコントラストが
気品のあるすっとした姿
水仙は一番早く咲く 「春つげ草」の役を務めます。
(中心が黄色い水仙も咲いていました。)
![受付のすぐ横の植え込み](https://tensuke.co.jp/jetb/wp-content/uploads/2019/01/1007c24fc08982f900aafd772481172b-150x150.jpg)
ご本尊へ~モミジの大木としだれ桜~
優しくふっくらとしたお顔立ちの中にも厳しさをたたえるご本尊
古さを感じる荘厳な佇まい
ご挨拶をして振り向くと
本堂を囲む塀の前にモミジの大木
手前にしだれ桜
このじきはもちろん花も葉も何もないけど
長い間そこにいてずっとそこで仏様と過してきた その姿は
余計な物が何もなく
落ちている落ち葉の色が色褪せていても
美しく華やかさを感じれます。
時を経て作られた木の形 「樹形」がいいと吹原さんは言ってました。
![番頭さんのイチオシ](https://tensuke.co.jp/jetb/wp-content/uploads/2019/01/f8a7bb4079decc7c9f243d4603d719c1-150x150.jpg)
井戸の横から柵を越えて 苔むした階段へ
さっきの落ち葉は赤みを帯びていたのに
苔の上に落ちているのは黄みがかっている
目の錯覚なのかな。。掛けで日が当たらないからかな。。
色褪せた季節に色あせた苔と落ち葉
なぜか色鮮やかに見えます。
若者のような精悍なお顔立ちの小さめの盧舎那仏
山門をくぐると真正面に見える大仏
春の花、夏の日射し、秋の紅葉と、冬には冷たい風
文句も言わず いつもそこにいてじっとして
色んな表情で訪れる人を楽しませてくれます。
![若い顔の大仏](https://tensuke.co.jp/jetb/wp-content/uploads/2019/01/b47a0cfb5ccbd5bef73942cd74b36b8a-150x150.jpg)
なぜか右のお膝が光っていました。
訪れた方が通りすがりに触って行かれるのかな
本堂横の宝物殿は漆喰の壁
本堂裏には岩がらみが…
「あの斜面には6月に岩がらみが咲くよ。小さな一株から壁一面に広がるんだよ」
「今は葉も何もないけど、去年雨が降って枝が下がったときに
いつも見えない葉の上に白い花が見えたんだよ」
「あの写真はこの壁に映った木の陰だよ」
カメラに収めた時のエピソードを聞きながら
ブログを書くときのヒントをもらいました。
もっとたくさんお聞きしましたので少しずつお披露目しますね~
![北鎌倉 写真](https://tensuke.co.jp/jetb/wp-content/uploads/2018/12/93EA5796-8B08-44A1-B742-FBBE19BE682E-150x150.jpeg)
吹原さんは、ほんと隅々までよくご存じ。
とてもいいガイド付で回るとこんなにも見所があるのかと
なんとなく見て回って終わるのとでは全然違います!
みなさんにも楽しんでいただけるように
書いていきますので どうぞお楽しみに。
今年の催事情報
今年も色々なところに出張実演販売を行います
お近くにお寄りの際は是非遊びに来てくださいね!
【記事を書いた人】
水家和子
かまくら篆助番頭
水家和子のブログ 「水家和子の篆助日記」
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