【勘違い阿呆が楽しく継続する】 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #067~
なに??
今や世界一にまで上り詰めた篆刻家「世界最速男」の雨人さんが、
生まれて初めて彫った印だと!?
単純に、純粋に興味を抱き、「▶」をクリックした次第。
【勘違い阿呆が楽しく継続する】
●阿保な勘違い
どうでもいい話だが、うちは両親も姉弟もゲージュツ的センスが欠如している。
だのに、どういう訳だか私だけは、幼少期からお絵描きが大好きだった。
家族も、親戚のおじさんも、近所のおばさんも、幼稚園の先生も、
「ヨウコちゃんはお絵描きが上手ね」と褒めてくださるものだから、
阿保な私はずっと、自分は絵が上手だと思い込んだまま成長した。
こと幼稚園時代に至っては、既に変わり者の片鱗も見え隠れしていたのか、
集団行動に加担せずに、ひとりでずっとお絵描きだけをして先生を困らせた。
他の園児たちより、姉や弟より、絵を描くのが好きで、それに費やす時間が長かったのだから、
「好きこそものの上手なれ」さながらに、多少は上達するわけで、
「嘘から出た実」じゃないけれど、クラスでは絵が上手い方というポジションを維持していた。
もしも幼少期に自分のお絵描きを否定され、
「あなたの遺伝子で絵が上手くなる筈はないのだから、お絵描きはやめて勉強しなさい」
とかなんとか言われていたら、勘違いして絵を描き続けることもなかったかもしれない。
●雨人さんの人生初篆刻
それは、画数の多い本名を印した落款で、
書道専門学校時代に学生たちが彫った印を集めた印譜の中にあった。
ド素人の私には生まれて初めてにしては流石、お上手に見えたけれど、
ご本人に言わせれば、篆書体を理解しておらず「無茶苦茶」とのことだった。
しかし、当時のご本人は、ご自身を絶賛し「上手いと思ってた」と。
そこから中国への篆刻留学、世界一(長い印刀を持つ?)の篆刻家への道を、
切り拓いていくというポジティブな歩みを後押ししたものは、一体何なのか。
それは、雨人さんの言葉を借りれば「阿保街道まっしぐら」の「勘違い万歳」、
そして「楽しみながら続ける」ということ。
「う~ん、まさに、その通りだよ」と、つくづく思う。
例え、阿保だったとしても、勘違いだったとしても、
楽しく篆刻を継続して、その道を究めた雨人さんはすごいしカッコいいと思う。
●継続は力なり
私は文章を書くのが好きで、小学校1年生の時に読書感想文で賞をいただいた。
その経験を皮切りに、自分は作文が得意だと思い込み、たくさんの文章を書いた。
「ヨウコちゃんは作文が上手ね」と言われたら尚更、勘違いに拍車がかかる。
高学年の頃からは「大人が好む文章」を選んで書ける嫌な児童になっていた。
私は趣味の範囲で文章を書き続け、今はこうしてよそのブログを書いたりしている。
雨人さんがこのYouTubeチャンネルを始めた当初は、ほぼ誰も見ていなかったと言う。
もちろん、「続けること」以外の努力、情報収集なり勉強なりがあってのことと思うけれど、
めげずにひたすら動画をアップし続けた結果、今や登録者数が1000人に近づいている。
そして、私は勘違いし続ける。
このブログも、訪問者数が伸び悩みではあるけれど、小学生の頃の勘違いをそのままに、
楽しく書き続けられたら、そのうち真に上手なモノカキになれるのかもしれない、と。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
タナカヨウコの篆刻探訪記
【記事を書いた人】
ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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