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【道具の持ち方について】 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #066~

  
 

 

【道具の持ち方について】
●印刀の持ち方
親指・人差し指・中指の三本で、印刀の柄の刃に近い部分をホールドし、
刃先に添えた薬指を、同時に印材にも当てて安定させる。
 
それが、雨人さんの普段からやっている「印刀の持ち方」らしい。
 
印刀の持ち方は自由だ。
自分が彫りやすく、うまく彫ることができる方法で持てばよい。
 
あくまでそれが前提で、ご参考までにといった感じで、
自身の印刀の持ち方を説明する雨人さんの手が、いつもの彫りとは違い、
若干迷いがあるふうに見えた。
 
たぶんたくさんの印を彫るうちに、無意識の中で確立された持ち方なのだろう。
かしこまって、いざ、カメラの前で披露するとなると、
あれれ、どうだったっけというように、ちょっと戸惑っていらっしゃった。
 
好きに持っていいとはいえ、なにぶん刃物であるが故、優先されるは安全への配慮だと思う。
 
 
●持ち易いことが一番
たぶん殆どの方は子どもの頃に、お箸と鉛筆の持ち方を大人から教わり、
本人にとっては持ち易く使い易かったとしても、間違っていたら正された経験があると思う。
 
学校や習い事教室での学びに必要な道具、例えば図工の時間に使った彫刻刀や、
家庭科の授業に欠かせない縫い針や包丁、習字教室での書道筆についいては、
基本の持ち方を教わった記憶がある。
 
いや、待てよ。図工の水彩画で使った絵筆については持ち方を習った覚えがない。
 
寝かせた筆を人差し指を伸ばしてホールドし塗り面を大きく取る子がいたし、
グーで握って紙に垂直に押し当てる子もいたりして、比較的自由に持っていた。
 
かく言う私も、筆のタッチや色の濃淡、その日の気分なんかで持ち方を変えていた気がする。
 
道具の持ち方について、教える教えないの線引きは何なのだろう…。
ちょっと気になりはするけれど、やはり、持ち易いに越したことはないので、
特に教えてもらわなかった件については、自由に持たせていただくことにしよう。
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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