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【風】 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #065~

 
 
 

 

【風】
 
●「風を彫る」を検証する
石を選ぶ。
 ↓
石を擦って印面を整える。
 ↓
プロッキーで印面を黒く塗りつぶす。
 ↓
鉛筆で文字を下書きする。
 
ここから先が真の「風を彫る」時間。
 
印面の角を落とすのに約7秒。
 ↓
「几」かぜかんむり(かぜがまえ)に約8秒。
 ↓
ノ+虫?(なんて表現したらよいのかわからん)に14秒。
 
彫り時間はトータルで29秒と、今回もまた、キャッチコピーに偽りなし、
「風」という一文字のみを彫っている時間は、実にたったの22秒、
安定した世界最速男の超早業なのだ。
 
印面の削りカスを歯ブラシで落とす。
 ↓
印泥に印面をとんとんする。
 ↓
印を押す。
 ↓
ぺんてる筆ペンでイラストとコトバを添える。
 ↓
イラストに色を入れる。
 
・・・で、はい、おしまい。
 
 
●風のテーマソング
風が吹くその情景からのイメージで、ババーンと目の前に降りてきたのは、
素肌の上半身にジャケットを纏い、長めのスカーフを巻いたTMRevolutionの西川貴教さんだ。
 
タイトルにも歌詞にも風は出てこないというのに、
そのミュージックビデオのインパクトが強すぎて、もはや他の歌など思い浮かばない。
 
あとあと考えたら、80年代アイドルソングにだって、
聖子ちゃんの『風立ちぬ』に、キョンキョンの『木枯らしに抱かれて』なんかがあるし。 
もう少し新しい平成J-POPには、いきものがかりさんの『風が吹いている』があったね。
 
さて、西川貴教さんが風、強風を受けるミュージックビデオは、実は他にもあるのだけれど、
本日、私の頭をガツーンと占拠したテーマソングは『WHITE BREATH』だった。
今の季節を無視したウインターソングですいません。
 
 
●海風を存分に受けて歌おう
あれは20数年前、仕事の関係で小田原の海に近い場所に住んでいたことがある。
 
お休みの朝は決まって海岸を散歩する。
冬は、海から吹き上げる風が、痛く冷たく肌を刺し、髪の毛はボサボサに絡む。
首に巻き付けたマフラーが、海風に煽られ高くなびく。
 
そんな時、私は西川貴教さんになりきって『WHITE BREATH』を歌った。
 
凍えそうな季節に君は
愛をどーこー云うの
 
どんなに大声で歌っても、風の音と波の音に掻き消される。
それは、若き薄給サラリーマンにとって安上がりのストレス発散でもあった。
 
そんな思い出も絡んでか、今尚、私の「風」ソングは『WHITE BREATH』なのである。
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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