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徹夜明けの朝焼けを見ながら篆刻家雨人が引きこもってた話でも(笑)

 
 
どもども、篆刻家、雨人です
 
ここ最近徹夜が多く、すっかり家に帰るのが明け方になります
自転車での帰り道
 
空が赤く燃え上がるような
 
そんな空を見ながら
何やってんだか・・・
 
と自己嫌悪に陥りながらも
 
朝焼けを見れたお得感・・・
 
 
 

 
篆刻家、雨人が引きこもってた話

朝帰り、そのまま夜が明けぬ町へ犬と散歩に行きました
頰も手も痛くなるような寒さの中
きゅううっと身が引き締まっていくようです

 
朝焼けと犬
  
  
 
3年ぐらい前、僕は本当に何もできずに引きこもっていました
電話にも出ず、メールの返信もせず、ラインも見ない・・・
 
 
雨人が死んだ・・・
 
 
という噂まで広まっていたとかいないとか(笑)
 
 
 
 
2年ほど引きこもりをしてから、
ある人に引きづり出されました
 
そして、先の見えない暗闇の中に
遠くのかすかな光が見え始めたのです
 
 
なぜ、動けなくなったのか
さっぱりわかりませんでした
 
 
鬱にでもなったのかな?
と思いましたが、当時のめり込んでいた舞台の稽古の時間になると
とたんに元気が出て
張り切って演劇の稽古をしていたのでした
 
 
 
掃除もせず、店も開店させず
店の奥の暗闇で、ずっと膝を抱えていたのです 
 
 
不安でいっぱいでした
 
 
貯金もどんどん減っていきます
誰かが助けてくれるのをずっと待っていました
 
 
 
貯金が底をついた時
その人は現れたのです 
 
 
店が片付き、
ファックスと留守番電話が限界まで溜まって
機能しなくなっていた電話を一新し
メールは読みきれませんでしたが
新たなメールには返事を書いてくれて・・・
 
 
 
引きこもる前、僕は
人が見れば、引きこもる要素のないくらい順風満帆でした 
 
テレビ、雑誌に何度も取り上げられ
注文も順調に入り
家庭もあり子供もいて、車まである
住むところにも困らない
しかも何より、大好きな篆刻を仕事にしている
 
 
ただ、人の期待に応えよう応えようと必死になって
それがある日、限界点に来てしまったのだと思います
今思えば、の話ですが
 
 
 
 
この2年間の引きこもりは
本当に辛いものでした 
 
家族にさえその心情は明かせないし
毎日、仕事場へ行き、ずっとうずくまっているなどとは
言えませんでした
 
 なぜ体が動かないのか、の自問自答を繰り返す毎日
 
 
 
それは、僕にとって必要な時間だったと今は思います
それまでの、かからなくていいはずのプレッシャー
それを勝手に自分で背負い込み
自分で自分をがんじがらめに縛り上げ
 
そんな絡んだ紐を少しずつ少しずつ解いていった2年間だったと思うのです
 
 
 
 
そんな2年間を経て
今、徹夜明けの朝焼けを愛犬マーブルと見ながら
しみじみとしているのです(笑)
 
 
 
 
だからね、引きこもって闇の中にいる人も無理しないで。
不安はいっぱいあると思うけど
体がいいよってサインを出すから
その時は、それまでの経験が一気に花開く時です
ほんとだよ^^ 
 
 
 
 

今年の催事情報

今年も色々なところに出張実演販売を行います
お近くにお寄りの際は是非遊びに来てくださいね!

年間イベント情報はこちら

 
 
 

【記事を書いた人】

篆刻家、加藤雨人(うじん)
1975年生まれ
北鎌倉の篆刻工房「かまくら篆助」にて毎日篆刻を彫って暮らしています
詳しいプロフィールはこちら
 
篆刻家/役者/ラジオパーソナリティ/
 
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