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「集中できない」 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #032~

 
       

 
「集中できない」
 
●無意識な期待
 
あれ?
あれれ??
あれれれ???
 
まだかな?
そろそろかな??
えっ、マジで???
 
なんか、ショックなんですけど。
 
ヒトは無意識のうちに何かに期待してしまう生き物である。
 
 
●雑貨屋(雑貨)の概念
 
「私は柔軟な思考の持ち主ですよ」なんて、本人が思っていたところで、
実は、知らぬ間に固定概念に雁字搦めにとらわれていたりするものだ。
 
手短なところでお話させていただくと、私の本業は雑貨屋なのだが、
日本人の感覚でいう「雑貨」こそ、様々な概念を打ち破って今がある。
 
古くは、荒物屋や金物屋と、そこで売られているものを指していた。
 
生活に不可欠な要素であるものの、現在の雑貨に漠然と抱かれる
「カワイイ」とか「おしゃれ」とか、「見てるだけで、楽しい!幸せ~!!」
なんて、
そんな要素は微塵もなかった。
 
その概念が覆され、日本独特の雑貨屋文化(?)が生まれた訳で、 
雑貨屋や雑貨を、誰にでもわかるような上手い言葉に言い換えるのは難しい。
 
例えば、私は仕事で海外に行くことがあるが、
雑貨屋を明確に伝えられるちょうどいい英語がみつからず、いつも困る。
 
しかも私は、日本で確立された漠然とした雑貨屋の概念というか、
セオリーから逸脱した店を作ってしまったので、事態は更にややこしいのであった。
 
~中略~※詳細を語り始めたら長くなるので、割愛します。
 
そして私は、雑貨屋という固定概念を取っ払い、
誰にも理解しがたいであろう「コンロラン」という概念を築き上げてきた。
 
そして、自らカチンカチンに固めてしまったその概念に、縛られていた。
縛られていたつもりはなかったが、この数ヶ月のコロナ禍で、それに気づいた。
 
~中略~
 
緊急事態という非日常の中で、
私は、私の中にあるコンロランの概念を打ち破らねばならないことを享受した。
 
 
●篆刻の概念と私の邪心
 
最近の雨人さんは、他業種の方とお話されるコラボ動画を投稿されることがある。
その中でご自身の持つ「篆刻の概念」とそれに縛られていたことに、気づかされたそうだ。
 
様々な方との対話に、気づきがあり、ある種のカルチャーショックがあり、
それらによってさらなる成長を遂げる。
 
私は、雨人さんの深いお話に耳を傾け、一度自分で噛み砕き、言葉や角度を変えて発信する。
そのために、邪心は概念以上に取っ払わなければならないというのに、ダメだ。
 
集中できない!!!
 
 
●裏切りのアイツ
 
無意識のうちに彼の登場を心待ちにする私がいる、その邪心は刻一刻とエスカレートする。
 
「出て来んかーーーい!!」
 
軽く裏切られた気分・・・。
アイツ、・・・アボカド坊やに。
 
遂に動画の最後まで、アボカド坊やのお姿を確認することができなかった、残念。
 
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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