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「独立、そんなバナナ」 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #035~

                
 

 


「独立、そんなバナナ」
 
●独立に必要なもの
 
雑貨屋として独立(開業)してから、5年半が過ぎた。
 

時折、雑貨屋開業に必要なものを問われることがある。
そんな時には、「勢いとタイミング、多少のお金と丈夫な身体」と答えている。
 

上記4つの武器を以って、掴み取った夢、築き上げた城、
それが、こののんきな雑貨店なのだ。
 
 
●リサーチ不足はさて置いて・・・
 

準備期間は、とにかく毎日必死だったし、それでも毎日楽しかった。
 

友人やその家族にも手伝っていただき、たくさんの声援を受けながら、
とても短期間とは思えぬ濃密な時間を費やして、師走に店を開店させた。
 

複数の小売企業を渡り歩いてきた私には、
疑う余地なく「年末は最大の書き入れ時」という刷り込みがなされていた。
雑貨屋の特性として、クリスマスのプレゼント需要もある筈だ。
 
年が明けたらセールでもやらない限り、閑散期に突入するのは業界の定説。

無意識のうちに「年内に開店させねば」という思いが働いていた気がする。
 

いざ蓋を開けてみたら、友人知人親族たちとそのお連れさまによるご祝儀購入と、
通りがかりのご近所さんが殆どで、師走の忙しさを感じることはなかった。
 

聞けば、師も走るこの時期に、
この地北鎌倉は、他所より少し早い閑散期を迎えると言う。
 

そんなバナナ。
 

己のリサーチ不足に落胆しているうちに年が明け、定説通りの閑散期を迎えた。
独立しても、事業計画書通りに思い描いたうまいスタートが切れるとは限らない。
 
 
●次なるステップ
 
イスラエルで読んだ日本のビジネス誌に取り上げられていたテディベアに触発されて、
ご家族を引き連れて帰国し、篆刻のインターネット販売を始めた雨人さん。
 
当初は注文が入らないどころか、ページへのアクセスすらないことに愕然としたという。
 
そんなバナナ。
 
・・・そう肩を落とした時に、
思い描いていた「独立した自分像」と現実とのギャップを、早期に受け止めて、
次の手を打つことができる人が、事業を続けられる人なのかもしれない。
 
そして、それを変化の機会と捉え、楽しめる人こそがいろんな意味で強いのだ。
 
こういう場面で雨人さんは、フットワーク軽く、思いもよらないアイデアを実践する。
結果そのまま事業を維持し続けて、今があるのだろう。
 
・・・この動画を見て、そんなふうに思った。 
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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