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「無駄なことなど・・・」 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #034~

 
 

 

「無駄なことなど・・・」
 
●道草人生
 
「保育士資格があって、グラフィックデザインを学んで、海外に暮らして・・・、
アナタは一体何がしたいのですか?」
 
短大の保育学科を卒業し、
アルバイトを掛け持ちしながら美大の通信教育課程で学んだあと、
ワーキングホリデービザでカナダに渡航した。
 
20代半ばで帰国した際の就職活動は、住所が実家だったこともあり、難航した。
 
「その時、やりたいことをやっていたら、そうなりました」
 
それまでの人生の一貫性のなさを面接官に否定される度に、
「こんなくだらないこと聞いてくる会社なんかこっちから願い下げだよ!」と、
若気の至り?ココロで反論するも虚しく、今回はご縁がなかったと、
向こうから先に願い下げられてしまうのであった。
 
履歴書見たらわかることなのに、筆記試験や面接に呼ばないでくれ、
とも思った。
 
好奇心に統一感でふるいを掛けて抑え込むことなどできない。
雇っていただけたら、真面目に
一生懸命働くのに、私の何が悪いというのか。
 
「アナタみたいな子は、また何かやりたくなって、すぐに辞めちゃうでしょ!?」
・・・「No」とは言い切れなかった。
 
 
●全てちょっとは役に立つ?
 
そんな私を拾ってくれたのはアパレル販売の会社だった。
椅子の数は少なかったものの、私は運良く
、希望通りの雑貨店に配属された。
 
ショッピングモール内にある職場で、お客さまのお子さまをあやし(保育士資格お役立ち!)、
イラスト入りのPOPを手描きし(グラフィックデザインお役立ち!!)、
外国人のお客さまがあれば中二英語で接客する(ワーキングホリデーお役立ち!!!)。
 
ナンダカンダでそれぞれの経験がそれなりに役に立っているのだ。
人の興味や経験に一貫性を求めるなんて、ナンセンスこの上ない。
 
確かこの頃、どこのどなたのメッセージかは忘れたが、
(もしかしたら新聞の投稿欄とかテレビのトーク番組だったかもしれないけれど)
「無駄なことなど何もない、失敗も何もかも無駄ではない」とようなことを言われており、
いたく感銘を受け、ずっと、そう心に念じて生きてきた。
 
それは、道草ばかりしてきた過去への言い訳に過ぎない気もする。
 
 
●無駄は武器なのだ!
 
だからかな、
この動画というか語りには、共感できる点や納得できる点が散りばめられている。
 
無駄が最大の武器。
何が起こるかわからない。
何かしら意味がある。
大丈夫、大丈夫。
 
ふむふむ、そうだよね~。
なんて頷きながら実は、画面左で懸垂の如く腕を小刻みに上下させるアボカド坊やが、
筋肉痛必至であることを心配するワタクシなのであった。
 
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
 

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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