「これが噂のアップルペンシル!」 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #043~
「これが噂のアップルペンシル!」
●ibis Paint
以前雨人さんに、ibis Paintというお絵かきアプリと、
アップルペンシルというスタイラスペン(タッチペン)を勧められたことがある。
漫画家志望のお嬢さまが使っているとのことで、その作品をチラ見させていただき、
iPadでここまで描けるのか、と素直に驚いた。
ウン十数年前、私が漫画家を目指していた頃は、上質紙に烏口と墨汁で枠線を引いたり…。
スクリーントーンをちまちまカットしたり…。
定規を少しずつずらしながら、放射線を描いたり…。
小指の側面に乾ききらぬ墨汁がついていて、原稿を汚して泣きたくなったり…。
(そして、挫折…)
そんなことを、苦労なくできてしまうらしい魔法のアプリをインストールしたので、
時々お絵描きして遊んでいる。
とは言え、レイヤー機能すら使いこなせず、数多あるペン先も選びきれずに、
結局、ミリペンで描いた線画に、バケツでドバーっとベタ塗りするくらいしかしていない。
20年前、弟のパソコンを借り、デフォルトで入っていたお絵かきソフトを使って、
マウスでよろよろ線を描き、原色で塗りつぶした頃から、何ら進歩していないのは悲しい。
アップルペンシルについては、使いこなせる自信がないとの、値が張るののと、
使えるiPadと使えないiPadがあるらしいのと、スマホがアンドロイドだから使えないのとで、
未だ手を出せず、専ら人差し指をペン代わりにしている。
だから、細部まで書き込むことができないのだけれど、それでもそれなりに楽しめている。
アップルペンシルを手にしたら、逆に、ibis Paintを使いこなせるようになるのかもしれない。
●zen brush
雨人さんは近ごろ、zen brushというアプリにハマっているらしい。
これは和筆のアプリで、筆による独特のにじみやかすれを表現できるという。
いつものような彫り語りではなく、書き語り?しながら、
iPad画面にアップルペンシルで、お手本を片手に臨書する雨人さん。
おおっ!すごい!!すごいぞ!!!
ちゃんと、しっかり、筆感が溢れ出ているではないか。
実は筆なんじゃないの?と疑いの目で、アップルペンシルの先っぽをガン見する。
画面で見る限りのそれは、細い毛が束になったものでも、柔らかなコシのある材質でもなく、
硬くて先の尖ったクーピーペンシルみたいじゃあないか。
すごいな、これが噂のアップルペンシル!!欲しいな、欲しいぞ、でも高いしな。
私は筆ペンが大好きで、ぺんてるのカートリッジ式のものを愛用しており、
店のPOP書きなどにもよく使う。
zen brushというアプリの方も気になってきたぞ。
●とにもかくにも、
アナログ人間の私は、なかなかついていけないけれど、便利な世の中になったものだなぁ。
さてさて、アップルペンシル、どうしたものかなぁ…。
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ
タナカヨウコの篆刻探訪記
【記事を書いた人】
ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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