怖いもの知らず最強! 篆刻家、雨人が初めて彫った印
どもども、篆刻家、雨人です
怖いもの知らず、最強説
篆刻を初めて彫ったのが
淡海書道文化専門学校の1年の時
上記の作品です
いやいや、笑っちゃいますが
当時は自信満々でしたね(笑)
みんなも褒めてくれるし
手作は器用だと自負していたし
その時、みんなが彫った印をまとめて
和綴じにしたのですが
それが先日、たまたま出て来て
すっかり忘れてましたし、この印がどこにあるのかは
今じゃあ分かりません
多分、以前使っていた工房のどこかに隠れているのだとは思いますが・・・
当時から奇抜なことがやりたかったってのは
覚えているのですが
いかんせん、篆刻というものを分かっていないし
それ以前に、篆書体なんて書いたことなかったですからね
先生が、ここはこうした方が・・・
朱文は細めの方が・・・
といろいろアドバイスしてくれたのですが
一切無視(笑)
勝手に彫って、悦に入っていました
篆刻があまりに楽しくて
・・・篆刻というより、彫る作業ですね
篆刻家になるんだと、この時決めました
18歳の頃の処女作
怖いもの知らずとはこのことですね(笑)
よく考えると、手先が器用ってのもかなり勘違いの部分が大きくて
勝手に自分は手先が器用だと思い込んでいますから
でも、それが功を奏していますね
もし、その時に、たくさんの篆刻家の作品を見ていたら
多分、これは敵わない・・・
と、諦めていたかもしれません
日本に篆刻家がいるって事も知りませんでしたからね
あ、あと、中国の古典の篆刻を見ても
全く理解できていなかったし(笑)
呉昌碩なんかみても、
なんたるへったくそ、こんなぐちゃぐちゃでいいなら
俺の方が、100倍うまいわい。はっはっっは
と、傲慢さ加減を遺憾なく発揮して
篆刻街道まっしぐらと、突き進んで入ったのでした
いやあ、怖いもの知らずって
ある意味、武器ですよ
ほんと、色々理解してたら
篆刻の道なんて入らないですもん
まず、篆書が書けないと、篆刻ができないなんてことも知りませんでしたしね
あほですね
その当時の出来事はこちらにまとめてありますので
よかったら読んでくださいね ↓
篆刻家、雨人のできるまで
だからね、自分がこの職業につくんだって
確信を得たら、情報なんか集めないで
勝手に突っ走るのも、一つの手かもしれません
だって、怖いも知らずって、若い時ならかなり許されますし
可愛がられる事だってあるんですからね
怖いもの知らずが最強だと思う今日この頃
多少分別はついて来たとはいえ
今でも後になって、あららららら、
と自分の無知をさらけ出して、穴の奥底に駆け込みたくなることが多々あります
でもね、そんな時なんですよね
一番成長できるのは
だからさ、無鉄砲、世間知らず、怖いもの知らず
こんな青年見ると眩しくなるし、怖くもなります
うかうかしてると追い抜かれちゃうからね
こういうと、雨人もおじさんになったなあ
と思われるかもしれませんが、
若い篆刻家を見ると
印はうまい、先生の言うことはよく聞く、おりこうさん
ってな感じで、もちっと弾けていいんじゃない?
と思ったりしますが、
それはそれで、新しい風なんだと思います
そんなわけで、これからも
無鉄砲に走り続けていきたいと思うんですね
どうぞよろしくお願いします!
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