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【何事も、楽しく続けられたらいいね】 ~タナカヨウコの篆刻探訪記 #087~

 
 

 

 

 

何事も、楽しく続けられたらいいね
●篆刻の練習素材のうずまき模様
篆刻初心者にとって曲線を美しく彫ることは、難題だと思われる。
曲線の連続でしかないうずまき模様、通称蚊取り線香柄?!が、
こちらの動画「曲線の基本練習」の題材だ。
 
朱文にもなり白文にもなるというこの蚊取り線香柄は、練習の題材としてなかなか優秀である。
確かに、白文として太く彫ったら朱文として細く残るので、どちらでもいけるのだ。
  
 
●東南アジアのうずまき模様
東南アジアの買い付けで、よく目にするうずまき模様、通称ぐるぐる模様。
ポーチなどは手頃な価格で入手できるため購入することも多い。

聞けばだいたいモン族(東南アジアの山岳地帯に住む民族集団)の手しごとで、
刺繍やリバースアップリケなどの技法で表現されている。

モン族のうずまき模様には、魔除けの意味があると言う。

幸せを巻き込むもいう説もある。
※諸説あります。

ため息が漏れるほど細かく美しい手しごとなのに、
どこかユルさを感じられるところが、たぶん、私好みなのだと思う。
今風に言えば、ギャップ萌えとでも言うのだろうか。

初めて買ったぐるぐる模様グッズは、ラオスはルアンパバーンのナイトマーケットにて、
リバースアップリケが施されたミニポーチだったと記憶している。

モン族のリバースアップリケは、2枚重ねた布のうち上の布1枚に切り込みを入れ、
その切れ込みの切れ端にさらに細かい切れ込みを入れ、それを内側に織り込んで、
下に重ねた布に細かく纏っていくという技法。

特に、ぐるぐる模様のカーブはとても難しく、熟練の技が必要と、
どこかで聞いた(何かで読んだ?)ことがあるような・・・。 

●うずまき模様に巻き込まれたら
雨人さんはお喋りしながら自在に印刀を操り、スルスルとキレイな曲線を彫るけれど、
それは熟練の技だから、初心者に真似はできないよとツッコミたくなる。

 
彫りながら、「刀に慣れるのが大事」とか「意外に楽しい」などと仰られ、
出来上がったうずまき模様の蚊取り線香柄はんこを押して「かわいい」と言い、

色を変え角度を変えて、ポンポン連打し「おもしろい」と楽しんでいる雨人さん。

やっぱり、楽しみながら継続することが大切なんだなと、しみじみ思った
このうずまき模様をモチーフに曲線を彫る練習をしたら、ぐるぐると巻き込まれて、
篆刻の楽しさから逃れられなくなるのかも知れない。
 
雑貨屋コンロラン店主 タナカヨウコ

タナカヨウコの篆刻探訪記
 【記事を書いた人】


ライター:タナカヨウコ
北鎌倉「コンロラン」店主
旅行好きがこうじて北鎌倉に世界の雑貨を扱う雑貨屋オープン
ライター、イラスト、写真と何でもこなすマルチアーティスト
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