【3】篆刻家が語るデパートのクラフト催事出店のおおまかな流れ
どもども、篆刻家、雨人です
デパートの催事などで出展していると
どうしたら、ここに出店できますか?
と声をかけられることがあります
ハンドメイド作家や、クラフト作家
趣味で手作り品を作っている人・・・
そんな、デパート催事に出展希望者に向けて
どうしたら出店できるかまとめてみましたので、
よかったら参考にしてくださいね
デパート催事の出店の際の大まかな流れを解説していきます
催事には大きく分けて、自分一人で出店する単独催事と、
職人展などの催事場(8階など上の階が多い)
の2種類があります、2社などで出展する場合は単独に入ります
デパートによっては
事前に研修などを行なっているところもありますので
指定された日にデパートの研修会場や食堂で
心得やルールなどの説明があります
搬入編
多くのデパートが前日の搬入となります
搬入方法は、荷物を事前に送る方法
自社便(自家用車、赤帽など)で搬入当日持って行く方法があります
◯車搬入
車搬入の場合は搬入口から入ります
警備員の誘導に従い、搬入届けをしてください
車搬入の場合、長く停められるデパートはいいのですが
1時間など時間が決まっている場所もありますので
事前に確認が必要です
催事などが重なっている場合は、駐車場に停めるまで時間がかなりかかってしまう場合がありますので
余裕を持って着く様にしましょう
◯荷物を送る
荷物を送る場合は、指定日がありますので
それに合わせて送るようにしてください
◯セッティング
多くの場合は、1週間の催事ですが
前の出店者が片付け終わってからのセッティングとなります
平台やヨーカン棒(長細い商品陳列台)、ガラスケースなどの什器は
事前に申請、もしくは準備されているものが伝達されていると思いますので
台の広さや売り場の面積に合わせて持って行く商品を考えます
什器代ですが、デパート側が負担してくれる場合と
自分で負担する場合があります。
企画会社やデパート、イベントなどによって変わるので
事前にチェックしておいてくださいね
電化製品を使う場合(加工機械・ルーター・電気スタンドなど)
事前の申請が必要になります
熱が出る火器を使う場合は、デパートによっては申請が降りない場合がありますので
注意が必要です
(半田ごて・アイロン・バーナーなど)
照明機器ですが、白熱灯などはお客さんが触ると火傷する場合がありますので
LEDに変えておきましょう
大きな職人展の場合は、丸1日セッティングに使える場合が多いですが
単独出店の場合は、デパート閉店後、1〜2 時間でセッティングを終えなければなりません
終わらなかった場合は、当日の朝、早めに行ってセッティングをする必要があります
名札と入館証が渡されると思います
それがないと、売り場に立つことができません
また、入館証がなければ社員通用口から入ることができなくなります
絶対無くしてはいけません
◯催事初日
さて、当日ですが、前日に準備が終わっていない場合は
早めに行って残りのセッティングをします
デパートによって入れる時間が決まっていますので
事前に確認してくださいね
また、社員通用口から入りますので
場所をしっかり覚えていてください
僕は一度、迷子になり、売り場についたのがギリギリになってしまったことがあります
デパートによってはバックヤードの構造が複雑な場合があります
階段を間違えると別の塔に行ってしまったり
エレベーターが止まらない階があったりします
僕は間違えたエレベーターに乗り、閉じ込められたことがあります
開店前は機能していないことがありますので、注意が必要ですね
社員通用口では名札をつけ、通行証を見せ警備員に挨拶して入ります
名札や、通行証がないところでは、受付で名前と電話番号を書き
入館証をもらいます。これは退館時に返還します
売り場につき、身だしなみと売り場を整えたら
開店準備です
1分前には作業をやめ、お客さんを迎える準備をします
どこのデパートも開店の時は
手を前に組み、ご来店のお客さんに挨拶をします
デパートによってその長さは変わりますので
デパートの人が挨拶をやめたら座って大丈夫です
◯入金、レジのシステム
売り上げが上がった時のレジですが
中央レジの場合と、専用のレジの場合があります
中央レジの場合が多いですが
専用レジの場合は事前に研修があると思います
今のレジは全部コンピュータで制御されているので
慣れていないと難しいかもしれません
中央レジの場合、お客さんが選んだ商品と預かったお金を持ってレジへ行きます
自分の番号が事前に知らされると思いますので
レジで自分の番号(もしくはバーコード提示)を告げて、金額を言います
税抜きで伝える場合が多いです
お客さんのレシートと売り場控えのレシート、お釣りをもらって
売り場に戻ります
お客さんのレシートと売り場控えのレシートを渡し間違えないようにしましょう
◯休憩
お昼休憩ですが
一人の場合はなかなか売り場を離れるのが難しいですが
休憩中の札を出して食事に行きましょう
だいたい1時間ぐらいは認められますが
できるだけ早めに帰る様求められます
休憩中にお客さんが来ても大丈夫な様に
売り場担当者に携帯番号を教えておきましょう
だいたいどのデパートにも社員食堂があります
安い値段で美味しい料理が食べられます
社食の場合、カードを購入する場合と、スイカで購入する場合があります
外で食べたいところですが、勤務中の外出は禁じられているところが多いです
デパートでの催事は朝10時~夜8時くらいが一般的です
10時間の長丁場になりますので
適度に休憩をとりながら、1週間頑張ってくださいね
◯閉店作業
閉店時間になると、音楽が流れ
お客さんをお見送りします
朝と同じ様に手を前で組み、ありがとうございました、と挨拶します
店によって長さが違うので、従業員が挨拶をやめたら
帰り支度をして大丈夫です
その日の売り上げは、中央レジの場合
担当者が閉店後(もしくは翌日)持ってきてくれます
自分の控えと照らし合わせて、合っていれば問題ありませんが
金額が合わない場合は、自分の商品と照らし合わせて
担当者に相談してみてください
職人展など大規模な時は、ほかの業者の売り上げに入ってしまっている場合があります
◯退社
帰りも社員通用口から出ます
帰りは、多くのデパートでカバンチェックがあります
カバンを開いて、警備員に確認してもらってください
出るときも社員証と通行許可証が必要になります
受付をした場合は、退館時間を書き込み、バッチを返して
帰宅となります
もし、デパートで買い物をした場合
持ち出し表がないと、警備で引っかかりますので
必ず買った売り場で、持ち出し表に印鑑をもらう様にしてください
◯撤収作業
1週間、無事に催事が終わり、撤収となります
単独催事の場合、次の出展者が控えていますので
かなり焦る状況となりますので
催事最終日は搬出しやすい様に少しずつ準備しておくといいでしょう
がっつり商品をしまってしまうと注意されますので、適度にね(笑)
場合によっては、閉店後すぐ場所を空けなければいけないので
机の上のものをとりあえず、空いているスペースに全部移動して
次の出展者に速やかに準備にかかってもらえる様にしましょう
勝手に移動すると問題がある場合があるので
担当者に確認してくださいね
職人展など20組以上の場合は
デパート閉店前に早めに会場を閉めて
搬出準備がゆっくりできます
◯売り上げ入金
さて、無事催事が終わりました
売り上げですが、催事の場合、20〜50%の歩合が引かれます
デパートや企画会社によって違うので要確認ですが
だいたい、35%引かれることが多いです
それを高いとみるか、安いとみるかはそれぞれの判断ですね
入金は1〜3ヶ月後に入金されます
クラフト催事のおおまかな流れを書いてみました
次回は、手作りクラフト催事のルールや心構えなどについて書いてみたいと思います
【第4章】
デパート催事に出店が決まったら。8つのマナーとルールと心構えと
【第1章】
デパートのクラフト催事出展への道!手作り作家、アーティストへ
【第2章】
デパート手作り催事、バイヤーから声を掛けられる4つのコツ
【第3章】
篆刻家が語るデパートのクラフト催事出店のおおまかな流れ
【第4章】
デパート催事に出店が決まったら。8つのマナーとルールと心構えと
今年の催事情報
今年も色々なところに出張実演販売を行います
お近くにお寄りの際は是非遊びに来てくださいね!
【記事を書いた人】
篆刻家、加藤雨人(うじん)
1975年生まれ
北鎌倉の篆刻工房「かまくら篆助」にて毎日篆刻を彫って暮らしています
詳しいプロフィールはこちら
篆刻家/役者/ラジオパーソナリティ/
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